二巻の感想→『三角の距離は限りないゼロ2』
あらすじ
僕が恋する君と、僕に恋する君、そして僕は、君を選んだはずなのに――。
「秋玻」と恋に落ちた僕は、けれどもう一人の彼女「春珂」に告白された。文化祭の季節を前にして、真っ直ぐな二人の想いに困惑する僕に、過去を知る彼女は残酷に、告げる――。今一番愛しく切ない、三角関係恋物語。
Amazonから引用
作品
タイトル | 三角の距離は限りないゼロ3 |
発売日 | 2019年5月10日 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
レーベル | 電撃文庫 |
ページ数 | 312 |
感想
師匠や。そうか、そうだよね。自己流でキャラ作りはできるっちゃあできるけど師匠いた方が話的にはいいですよね。
ラストの告知の話。友達が知らないって時点では気付けませんでしたが、し忘れの時点で気付けました。ワザとだろうと。
キャラを完璧に作っている人間がそんな凡ミスするはずがない。そこを理解出来ているのは読者だからだと思いました。
実際現場であれやられるとそんなこと考え余裕なんてないでしょう。
しかもあんなギリギリのタイミングでなんて。さすが師匠、やりますね。
というわけで文化祭回。水瀬ズにとってはではなくはるかにとっては最初で最後の文化祭。
今まで秋玻を演じていたからこそ自分で楽しめるのは始めてでしたそうで、その上ステージで人形劇。凄かったです。
師匠こと庄司霧香。昔の矢野の様に時と場所と相手によって顔を変える子。
この子も須藤と同じように皆んなが好きな自分が好きなのかなと思いつつ、矢野と出会って矢野にだけ本質を見せてくれている感じでした。怖かったけど。
一度関係を解消して、2人での取り合いに変わりそうです、こん今巻のラスト。
キャラ作りに罪悪感を持っていた矢野がキャラ作りを始めたきっかけになった師匠と再会。
昔の矢野に戻したい霧香と今のままでいたい矢野。水瀬ズの気持ちもありましたが、それ以上に矢野自身が今の、今までの自分とどう向き合っていくのかでした。