三巻の感想→『三角の距離は限りないゼロ3』
あらすじ
そして恋を失った僕。彼女たちの思いに応える資格は、僕には――。
一人の中にいる二人の少女、「秋玻」と「春珂」。二重人格の彼女たちと触れ合ううち、僕らの中で始まった恋は――ある日、唐突に終わりを迎える。
そして……。――そして彼は、変わってしまった。
だから、わたしは、わたしたちは動き出す。出会った頃の「彼」をもう一度、取り戻すために。すれ違いの修学旅行のなかで、わたしたちは彼を、矢野くんを、わたしたちの想い人を、追いかける。
そう――たとえ、わたしたちがもう、恋人ではないとしても。
わたしとわたしと彼が紡ぐ、切なく愛しい、三角関係恋物語。Amazonから引用
作品
タイトル | 三角の距離は限りないゼロ4 |
発売日 | 2019年11月9日 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
レーベル | 電撃文庫 |
ページ数 | 290 |
感想
一旦関係が白紙に戻った3人の関係。
それが理由で矢野が放心状態みたいになっていたのかと思いましたが、もう一つ理由がありました。霧香に言われた作っている自分も好きなんじゃないかという言葉。
二つのことが一気に押し寄せて、自分の中で処理しきれなくなってしまった結果、現在の矢野が出来上がってしまったのでしょう。
周りからの景色をシャットダウンして、感情を殺してしまった。どう自分を演じるか、普通の自分でいるのかを分からなくなってしまったって感じでした。
それを治すために水瀬ズが修学旅行を利用。
だったけど一人では無理で、みんなの力を貸りて、でも最後は自分の気持ちを前に出して歩み寄りました。
最善や最良の答えではないのかも知れませんが、お互いがお互いを利用し合う、言い方は悪いですが共依存で今を過ごしていく感じでしょうか。
修学旅行回。文化祭で色々あって矢野に変化がありました。そんな矢野のために水瀬ズと皆んながあの手この手とやってました。すごくおいしい場面もあったのに心ここにあらずという矢野が勿体なかったです。