半径2m!それは私とキミだけの世界。
目次
あらすじ
私、あなたの隣にいることに決めました! よろしくお願いしますね?
同じクラスになった如月は、『他人の思考が読めてしまう』らしい。
この『読めてしまう』と『読める』の差は大きく、自分の意思にかかわらず常に他人の考えていることが聞こえてくるのには、彼女もうんざりしているという。
まあだからといって同情はするが、俺に出来ることなんてない。
そう思っていたんだが……。
どうやら俺の隣にいると、彼女の力は俺だけに限定されて、静かで落ち着くらしい。
だからって、距離感おかしくないか!?
いやべつに、俺は美少女がそばにいるからって、ドキドキなんかしていないから!!――そう、今日もまた俺は彼女に思考を読まれている。
作品
タイトル | 隣のキミであたまがいっぱい。 |
発売日 | 2020年1月25日 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
レーベル | MF文庫J |
ページ数 | 262 |
WEB小説 | 今日もまた俺は彼女に思考を読まれている |
感想
1章こういうのが好きなんですか?
他人の思考が読める女の子、如月と半径2メートルは北斗の思考しか読めなくなる。
ライトノベル好きで友達が少なかった北斗に如月は付きっきりでしたね。美人は3日であきるといっていますが、如月は可愛いから飽きないんですよ!
他人の思考が常に頭の中で流れ込んでくる。すごい大変だと思いました。自分も昔はテレビつけてYouTubeつけてラノベを読んでいましたが、ちゃんと情報が入ってこなかったと思います。これが日常というのは幼い頃から頭が慣れていないとキャパオーバーでパンクしてしまいます。
そんなところで北斗の側はうってつけ!
1人分だけの思考なら幾分か静かになるんでしょう。
2章こういうの、デートっていうんですよね?
友人キャラは有能です。友達が少ない主人公にはそれに比例して友人キャラは有能になっていってしまうんですね。
ネタバレ無しの映画デート。確かに自分も映画で飽き始めたら勝手に妄想を膨らませて話し作ってました。あれを聴かされると思うと申し訳ないですな。
蜜柑のためならなんでもしそうですね如月ちゃん。いやまぁ小学生だったから仕方ないんじゃないかな、欲望には忠実に生きないと。
人の噂話って誇張されて回ってきますよね。尾びれが何重にもついて聴かされた昔は驚いてましたが、実際本人に聞いてみるとなんてことないんですよだいたい。
人間退屈が嫌いなんでしょう。
3章北斗さんは見てて飽きませんね?
付き合ってなければワンチャンある!と思いたいですね。すごく仲がいい男女を見ていて、この人達はなんで付き合っていないのだろうか?もしかしたら私が告白したら…
って思う気持ちも分からんでもない。好きとはそういうものだ。
会話というのは相手によって変わってくるもの。けど交友関係が乏しいと1番近しい相手に合わさってしまう。如月といたらもう喋らなくてもいいんじゃね?って思いましたね。こっちが思って如月が喋る、これが本当の意思疎通。
若いうちは誕生日って大事ですよ!何故ならこれを理由に距離を縮められるから。まぁそれで祝われ方があれとは残念な北斗と思いつつ、当日言われたら対応に困るのは納得という了見でした。
4章夏休みも私に付き合ってもらいますよ?
夏らしいイベント一通り。の前に好きな人の気持ちを探ってほしいと依頼。これが後の転に…なるかは知らない。
ワンピース型の水着の如月ちゃん可愛いかった。ここでプールの話が入って、口絵に水着姿がなくて、ここで水着の挿絵がなかったら発狂してましたよ。多分。
それぐらい水着というものは至高の一品なんでよ。なので出来れば浴衣より水着を口絵にして欲しかったという個人的な意見を書いときます。
5章私の声、届いてますか?
恋愛相談?を受けた理由は相手にあって、相手は意外と自分のことを思っていたりしてで自分の考えは逆だったなぁでした。
その一件で2人ともクラスで孤立したっぽくて、でも1人じゃないのは大きいです。1人だと寂しいけど2人なら支えられます。そんな2人の、お互い〇〇同士の展開を温かい目で見ていきます。
まとめ
他人の思考が分かるヒロインと、主人公の隣にいると主人公だけに限定される。
他人の思考が常に頭の中に流れ込んでくるという常人には頭がおかしくなりそうな展開でした。そんななか主人公の隣で初めて静かな世界を感じたヒロイン。
そんな心が休まる場所に居座るヒロインとそれを無理矢理には拒否しない主人公。
そんな2人の奇妙な関係でしたが、相手の思考が分かるという以外は普通のラブコメ。
早くくっついてしまえばいいと思い、ニヤニヤしながら読んでました。ですが、思考が分かるという一点で、トラブルに巻き込まれて2人で孤立して、それでも2人でいれば楽しそうでした。
これで半年くらいが経過して、学生生活で言えばあと一年と半年。結構ハイペースで進んでいるイメージですが、それはそれで楽しめます。